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コンクリート打ちっ放しのお家のメリット・デメリットと注意点

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コンクリート打ちっ放し物件は、そのデザイン性が良い事から、一般的に人気が高いものです。しかしこうした住宅を建設するにしろ、デザイナーズマンション等に入居するにしろ、まずコンクリート打ちっ放し物件のメリットとデメリットを十分に理解する事が必要です。

ここでは、そのメリットとデメリットについてまとめてみたいと思います。

コンクリート打ちっ放し物件のメリット

大胆なデザインや大きな空間の形成が可能

コンクリート打ちっ放しのリビング
出典:https://suvaco.jp/project/JNrt1UaQUW#MYdX5smHd1

コンクリート打ちっ放し住宅は、木造住宅や鉄骨の住宅と異なり
コンクリート面で支える構造で、
それによって鋭い直線や木造では不可能な曲面の壁を簡単に造る事ができます。(柱がいらないから)

それ故にデザインの自由度が非常に高く、デザイン性に優れた住宅を造る事が可能です。
このデザイン性が人気が高い理由と言えます。

 

また外観のみならず、内部も柱を設ける必要がない事で大きな空間を創る事ができ、
開放的なリビングや間仕切りの少ない大きな部屋を希望する場合には有効な工法と言えます。

 

もちろん大きな空間にすれば、夏の暑さ対策や冬の寒さ対策のためのエアコン代等のコストが掛かるデメリットはありますが、
それ以上に広い居住空間が得られる解放感は、そうしたコストに代えがたいとも言えるかも知れません。

防音性能や耐火性能が高い

コンクリート打ちっ放し住宅は、壁面が分厚いコンクリートで構成されているので、木造や軽量鉄骨住宅に比べて、防音性能に優れています。

 

小さな子供がいる場合、こうしたコンクリート打ちっ放しのデザイナーズマンションだと、上下階や隣の部屋に騒音で迷惑を掛けないかと言う心配の必要がありません。

 

また住宅を建設される時に、オーディオルームを作りたいと考えておられるような方にもお勧めと言えます。

 

さらに木造建築のように構造体に燃えやすいものが無いため、耐火性能も高いのが特徴です。
延焼を受けにくく、また万が一自分の部屋や家から出火した場合にも。
近隣に迷惑を掛ける事が極めて少ないと言う安心感も大きなメリットです。

 

余談ですが、コンクリート打ちっ放し住宅は、その耐火性が高い事から、火災保険の掛け金が少なくて済むという点もちょっとしたメリットです。

コンクリート打ちっ放し住宅のデメリット

熱伝導が高く、夏は暑く冬は寒い

コンクリート打ちっぱなしの部屋
出典:https://suvaco.jp/project/zN28ZXtxJJ#eQsOoKajOU

コンクリートは熱伝導が良い為、外壁を通して外気温の影響を受けやすいと言えます。
従って、夏は暑く、冬は寒いという住宅になるのがデメリットです。

 

もちろん、その対策を講じる方法はありますが、外の面に断熱の為の手を加えると
打ちっ放しの良さが消えてしまいます。
せいぜい室内側に断熱材の建材を使用して対策とする程度が一般的です。

 

もちろん、内部の住空間こそ打ちっ放しが欲しいと言う場合には、夏の暑さや冬の寒さを享受し、エアコン等で対策を講じざるを得ないと言えます。

結露が生じ易い

コンクリートは骨材と水の反応で硬化させたものですが、
完全に硬化を終えるには5年近く掛かると言われています。

この間、徐々にコンクリートは水分を放出し続けているのです。
これにより室内は比較的湿度が高くなり、その結果、結露し易いと言う欠点もあります。

 

冬場の暖房に石油ストーブ等を利用するとさらに湿度が高くなり、結露が生じ易くなるので注意が必要です。

しっかりと、除湿器で除湿したり、エアコンを上手に使う等で対策をする事が必要と言えます。

外観の汚れが生じ易い

コンクリート打ちっ放しの外壁は雨水や外気の影響で汚れると、その汚れが黒いしみのようになり、非常に目立ちやすいものです。

少々なら、それも打ちっ放し故の味わいとして許容できるでしょうが、
それがどんどん進んで黒ずんで来ると、さすがにその汚れは味わいなどとは言えなくなります。
一般的には光触媒の塗装剤を定期的に塗装する事で対策を取っています。

 

コンクリート打ちっ放し住宅の建設に当たっての注意点

強固な地盤に建設が必要

地盤調査をする人
コンクリート打ちっ放し住宅は、重いコンクリートで構成されているため、建物全体の重量が非常に重いのです。

従って強固な地盤に建設する必要があり、
軟弱な地盤の場合には、土地改良で建設に耐え得る地盤にしなくてははりません。

これが非常に大変でコストも掛かるため、土地を購入してコンクリート打ちっ放し住宅を建設しようと考える場合には、土地購入時に地盤の強度について把握する事が必要です。

施工が難しい工法で、業者の選定が重要

自宅として打ちっ放し住宅を建設したり、
デザイナーズマンションのオーナーとしてマンションを建設する場合には、
経験豊富で信頼できる施工業者を選ぶ事も重要です。

 

コンクリートは非常にシビアな材料で、木枠に単にコンクリートを流し込む際に温度コントロールが極めて重要です。
こうした事を熟知して十分な配慮をしつつ施工できる業者さんを選定する必要があるのです。

 

施工が下手な場合には、コンクリート壁面の継ぎ目等から不具合が生じ易く、
また構造体自身の強度の十分でないと言う隠れた欠陥住宅となりかねないのです。

住宅解体作業が大変

住宅は木造であれ、鉄骨であれ、コンクリート打ちっ放しであれ、
その耐用年数は違っても、いずれは寿命となり解体する必要が生じます。

 

木造住宅であれば、意外に簡単に解体できますが、コンクリートの固まりとも言える打ちっ放し住宅の解体は、非常に大変です。

 

大型の重機で崩すように解体する必要があり、その費用も木造住宅に比較して費用が高くつきます。

 

自宅や収益型マンションとして建設した本人ではなく、
子供や孫がこうした解体を行う事となる為、負の遺産とならない様にこうした点にも配慮して置く事が必要です。

汚れが目立ちやすい

外壁もコンクリートの場合は雨に濡れると変色し、汚れが付着し変色してしまう場合があります。

内壁も飲み物などをこぼせばもちろん変色してしまいます。

【コンクリート打ちっ放し住宅を建てるとき】まとめ

以上の様に、コンクリート打ちっ放し住宅は、人気はありますが、メリットだけでなくデメリットも多いのです。

賃貸で入居するだけなら、先に記載したメリットとデメリットを十分に理解して入居すれば良いですが、
自宅やマンションのオーナーとしてコンクリート打ちっ放し住宅やマンションを建設する場合には、上記で記載した注意点も十分に把握した上で、
何棟も実績のある経験豊かで信頼できる設計士さんを見つけ出し、
その設計士さんが安心して勧めてくれる施工業者さんに施工してもらう事が需要です。

外観が格好良いからと飛びつかず、メリットとデメリットを把握する事が、後悔しないためには重要なポイントです。